SHISHIMAI

2011/10/30 | CATEGORYS OTHERS 

吉田です。

なんと驚くことに、2ヶ月も更新をサボりました!
2ヶ月あれば猫だったら大分大きくなりますよ。

特に何かあったわけではないですが、
時間はあっという間ですね。

さて近況を。
もう2〜3週間ぐらい前のことですが、
地元で行われている伝統行事に顔を出してきました。

演目は皆さんもご存知の「獅子舞」なのですが、
僕の地元の獅子舞は皆さんが思い浮かべる新年の唐獅子物とはちょっと違います。

3人1組となって舞うのですが、それぞれに獅子を被って役割分担をしながら一つの演目を行います。
江戸時代から続く、市指定の無形民族文化財です。

というと、随分大規模な物と思われるかもしれませんが、
実際は地元の小さな神社で、周辺住民がフラっと見に来るような小規模なものです。

実は僕はこの獅子舞の卒業者で、6年間に渡って毎年舞いを奉納していました。
地方局の取材を受けたり、公民館で舞ったりしたこともあります(笑)

小学生から始めて卒業する頃には高校生ですから、
色々楽しいことも覚える年頃。卒業後には全く顔を出すことはありませんでした。

地元に帰ってきたということと、仕事で写真を撮らせてもらえるようになったこともあって、
久しぶりに行ってきたのですが、中々良いものですね。

本番の舞いの舞台はこんな感じです。

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舞いの冒頭では獅子ではなく人の状態で舞います(獅子を隠したまま)。

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そこからこのように獅子に変わるのですが、何故最初から獅子ではないのか説明は一切ありません。

photo29 SHISHIMAI

善良で大人しい人間が、虐げられてきて己の中の獅子に目覚めて覚醒するというようなストーリーは無しです。
自分が舞子だった時もその点はブラックボックスでした(笑)

それぞれの獅子には役割があり、
姪獅子=雌の獅子
中獅子=雄の獅子
大獅子=雄の獅子
という性別で、姪獅子はアクロバティックな動きも多く、派手なポジションです。
大獅子は雄大でダイナミックな固有の動きがあって、男らしいポジションです。
中獅子は2獅子の繋ぎ。

全部で6組の獅子が1本のお話を舞いで表現するのですが、
その粗筋はこういうものです。

幼なじみで育った3頭の獅子。
ずっと仲良く暮らしてきましたが、中獅子と大獅子は姪獅子を次第に雌として意識するようになり、
ドロドロの三角関係に突入していくのであった。

・・・伝統芸能大丈夫か?

最終的に争いに勝つのは大獅子です。
見事に姪獅子を射止めます。

・・・

さ、て。

賢明な方はそろそろお気づきでしょう。
僕がどの獅子を演じていたかを。

そう中獅子です。

6本もある演目の中で主役になる演目は1つも無く、
ただひたすら派手な2獅子の繋ぎに徹して最後まで特に印象に残らず、
女性にもモテないというアレな役です。

小学生からソレをやってればまぁコノような仕上がりになりますわね。

見つめ直しましたよ。
まさかこんなことになっていたとはね。

そして写真を撮りましたよ。
忘れるためにね。

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激しく動くものを撮る練習になったので良しとします。
さーて、強く生きていくぞ〜!
獅子のようにね!

ではまた。

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【今日の写真】SHISHI

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