PANDA

2011/08/06 | CATEGORYS CAR | POST A COMMENT 

吉田です。

ついに、ついに、
アレを手に入れました。

拳銃かと思ったアナタ。

違います。

マフィアじゃないんですから。

さて、車の話。

人生初のマイカーの納車です。

国内外1000車種以上を見た上で選んだ、
愛する相棒をご紹介します。

photo19 PANDA

イタリアが誇る庶民の足。
FIATのPANDAです。

96年式セレクタ1100、アドリアティックブルー。
デザイナーはフォルクスワーゲンの初代ゴルフやバックトゥーザーフューチャーでお馴染みデロリアンなどのデザインを手がけた
カーデザイン界の重鎮「ジョルジェット・ジウジアーロ」。

語れる蘊蓄盛り沢山の愛すべきチープ車です。
エンジン音だマフラーの云々だのは全く興味が無いのですが、
デザインと色に一目惚れでした。

ちなみにこの色、96年と97前半にしか作られていないカラーで、
個人的にはもっともこの車が輝く色だと思います。

前々から存在は認識していたのですが、
・古い
・壊れそう
・パワステが付いていない
・エアバックもABSもない
等の理由で買うことは無いと思っていたのはもう昔の話。

一目見て、座った瞬間買うことを決めてしまいました。

軽自動車と全く変わらない小さいサイズの車で、
キャンバストップをバサっと空ければ開放感丸出しです。

photo22 PANDA

正式デビューが1980年なので、自分と同じ年の車です。
(自分が買ったのは96年式ですが)

購入した中古車屋さんが千葉にあるので、取りに行って乗って戻ってきたんですが、
これがかなり緊張でした。

なんせ、車の運転は10年ぶりぐらいですから。
いやホントに。

完全なるペーパードライバーです。
それがいきなりイタ車のボロ・・・いや、入門編クラシックカーみたいなものに乗って
千葉から埼玉まで行こうというのだからこれはもう暴挙です。
狂気を感じます。
テンションを上げようと、iPodでノリの良い曲限定ランダムに曲を再生していたら
お店に着く直前にThe Prodigyの「Take me to the hospital」が流れて慌てて電源を落としました。
縁起悪過ぎです。

気持ちを落ち着かせつつ、車の最終チェック。
担当の方が納車記念に写真を撮ってくれました。

 PANDA

最悪、これが遺影になるパターンも考えたのですが、
今ブログを書けているのでなんとか無事です。

吸盤で取り付けられるナビを買っておいたので。
早速取り付けをして、自宅を設定していざ発進!

正直ビビリました。
そして、最初に道路に出るところで大きく対向車線に膨らみました。
ドンマイです。

幸い、ナビはスムーズに行き先を示しているようで、
言いなりになって進んでいたのですが、途中で違和感が。

どうやら有料道路が指定されている模様。

このパンダ。
左ハンドルな上に、まだETCカードを作っていないので一般レーン。

それより何より、10年ぶりに車を乗るのに高速で大丈夫?

結果、料金所で寄せ過ぎてタイヤが「キュイッ」と音を立てた以外は全く問題ありませんでした。
不安視していたスピードも全く問題なく、加速もスムーズ。

ハンドルも高速では安定していて特に怖いと思うこともありません。
急カーブではまた「キュイッ」と不穏な音を出しましたがグッドサウンドということにしましょう。

インテリアもクールでしょう?

photo21 PANDA

割り切り過ぎというか、絶対に必要な物以外は何もありません。

上機嫌で自宅に戻って一通り自慢です。
「小さ」
「ミニカーだな」
という有り難い言葉を頂戴しました。

時間をみつけて海か山にでも、
カメラと三脚を積んで屋根フルオープンで出かけたいと思います。

あ、怖いのでしばらくは人は乗せません!
本当の意味でのマイカーとして愛していきたいです。

ではまた!

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【今日の写真】PANDA HIP

photo20 PANDA



CAR

2011/07/26 | CATEGORYS CAR | POST A COMMENT 

吉田です。

また随分と間が空いてしまいました。
多少夏バテ気味ですが、ギリギリ無事です。

色々な仕事をご依頼いただく中で、
色々な場所に色々な物を持ち歩く機会が多くあるのですが、
その重量が軽い時で4キロ弱、思い時で15キロ程度になるので色々と大変です。
そのため、独立直後からずっと「アレ」が必要だと感じていました。

アレ。

小指を立てた方。

違います。
その「アレ」は荷物を持ってくれませんからね。

僕の言うアレとは、車のことです。
荷物と自分を積んで、ブーンと走ってくれる文明の利器。

運転免許は18歳の時に取得しているのですが、
実際に車を運転したのは恐らく50回以内だと思います(笑)

思い起こせば高校生、あの頃は全てが輝いて見えた。
今輝いているのは免許だけ。心も体も汚くなって、瞳の濁りは事故車級。
あぁ中高年、中高年。

きみまろです。

僕が初めて東京に出た20歳の頃、
東京で車を持つということはごく限られた者にのみ許された神々の遊びでした。

駐車場は安くても月3万円。
初めて住んだ部屋の家賃が6.2万円ですから、合わせて9.2万円。
それに保険料とガソリンと整備と諸々・・・
その時にやっていた仕事、某TV局の出向ADの手取りが12万円ぐらいでしたからね。
休みが無いのでそもそも車に乗る時間なんてありません。

そこでブランクが出来て、
「東京で生活するのに車は不要である」
という結論に達してからは本当に一切、全く乗ってきませんでした。
一度離れると興味が失せるもので、もしその時にポンと300万円もらっても車を買うという選択は絶対にしていませんでした。

そんなこんなで月日は流れて、
実家に戻って自分のやりたいことを仕事にしようと行き着いた時には
すっかり運転が出来ない体になっていました。

ですが、実家は最寄りの駅から徒歩だと1時間かかる場所で
とても便利とは言えません。
撮影を含む泊まりがけの出張にでもなれば、
15キロの荷物を山ごもりでもするのかと思われる巨大なキャリーバッグに詰め込んで出発するのですが、
バスから電車、かなり距離を進むことになります。
といっても、女の子のように旅行に靴を何足も持っていったり、バッグを何個も持って行ったりというのではなく、
撮影機材が中心になるので重く、大きく、壊れ物という三重苦なのです。

僕は他人からの冷たい視線恐怖症なところがあるので、
「うわっ 何その大荷物! 邪魔!」とか、「何入ってんだよ気持ち悪い」とか、
「それ持ってバスに乗ってくるって常識無いんじゃございませんザマス?」とか、
「タクシー使えよ貧乏人」とか思われるのが怖くて仕方ないのです。

実際、そういう時の人間は恐ろしく冷たい目をしてこちらを見てきます。
満員電車だったりするとそれはもう物凄いです。
自分がされても嫌なので気持ちは分かるのですが、せめて無視していただきたい。

そんなことが何度もあって、重度の運転嫌いの自分がついに車の購入を決断することになりました。

決断した今でも「運転なんて全く興味ないし、出来ればやりたくない」と言えるのですが、
そんな自分の車探しは予想通りとても大変なものになりました。

よほど愛せる車に乗らないと確実に乗らなくなると断言出来るので、
決断からかなりの時間をかけることに。

サイトで情報や写真を調べただけのものが殆どですが、
1000車種以上は見たと思います。
大袈裟でなく、
国内外のここ30年以内の車両は余程幻級でなければ全て目を通したんじゃないでしょうか。

・格好いいこと
・色に納得出来ること
・ロマンがあること
・ATであること
・荷物が積めること
・サイズが小さいこと
・安いこと
・やっぱり格好いいこと

車として最低限のことをカバーしつつ、
見ているだけでニヤニヤ出来るものじゃなければ嫌です。
でも基本的に貧乏体質なのでお金もそんなに出せません。

最終的に候補を10車種程度に絞って、実際に観に行ったり
深堀りして調べたりする期間を経て、
先日ついに、ついに決めてきました。

シートに座った瞬間「コレください」と言いたくなるような車に出会えたので、
イバラの道かもしれませんが、致命的な故障を起こすまで一緒に過ごしたいと思っています。

納車は来月前半の予定。
また改めてご報告いたします。

ではまた!

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【今日の写真】 AJISAI2

photo18 CAR