CAMP

2011/06/26 | CATEGORYS WORK | POST A COMMENT 

吉田です。

前回の記事でもお伝えしていた通り、
高校生によるCM制作実習のため、山梨に行ってまいりました。

人間力育成合宿と名付けられた3日間の宿泊合宿。
その1日目に組み込まれた企画のお手伝いを行うべく、
形式上は講師という肩書きで参加させていただきました。

前回静岡での事前授業の際にとても暑かった記憶があるので、
長袖ボタンシャツと極薄の下着(1枚で着ていたらゲイと思われるような)のみで行ったのですが、
山中湖の近くにある合宿所はとても涼しく、ジャケットが必要な気温でした。

事前に制作についての授業はしていたので、導入部分はサラリと伝え、
早速カメラと三脚を渡して個別に操作の説明を行いました。
(先方が撮影してくれた実習の様子から、珍しく自分の姿を載せます)

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自由に撮影してほしかったので、
最低限の説明だけして、企画が固まったチームは撮影開始。

生徒さん達が実際のロケ地となる合宿所を見たのはその日が初めてだったため、
事前に考えた企画が狙い通りそこで撮影可能かどうかも含めて、必要に応じて練り直しや案出しが行われました。

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事前授業、合宿の導入も何か今ひとつテンションが高まっていない雰囲気を感じたのですが、
この辺りから生徒さん達の目が輝いてきました。

5チームそれぞれ散らばって撮影。
先生方が去年同じ実習を経験していたからか、
事前授業のスタイルを変えた効果が出たのか、
生徒さん達は去年よりもスムーズかつアツく撮影に取り組んでくれました。

自分も質問に答えたり、メイキング映像作りのためカメラを持って撮影したりしていたのですが、
始めは「映像?面白いの?それ」という印象を持っていたチームもいたと思いますが、
いざ始まると「そうじゃなくてこう撮ってみようよ!ハイもう1回!」
というように、皆前のめりになって取り組んでくれていました。

実際には生徒さん達が自分で面白さを理解してくれた結果だと思いますが、
講師として呼んでいただけた以上、「つまらない」という評価は実に寂しいので
こうした反応はもう何事にも代え難い喜びでした。
女子高生に面と向かって気持ち悪がられたら泣いてしまうかもしれないと思っていたのですが、
心配した事態にはならず一安心。

皆の撮影したデータをPCに取り込み、他PCでも使用出来る形に書き出して上映開始!

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全チームの上映が終わり、投票。
生徒さん達、先生方、合宿関係者、講師全てに投票券を配り、
その結果を集計しました。

1位から5位までの間が10票程度しか離れていない僅差の激戦。

結果が決まると僕は用意していただいた自室に籠ってひたすら編集作業。
その日に撮影したメイキング映像と順位・賞の表示を、許された僅かな時間で一応の形にすべく
鬼編集モードで脇目もふらず駆け抜け、青春ってやつを捧げて5分押しぐらいでようやく完了!

撮影テープの提出が遅れて先生に叱られた生徒さん達に
「仕事としてやっている人間も遅れちゃったりするから、気にする所は気にして、拘りは持ち続けて」
と、
「お前も遅れたくせに何故指導目線なんだ?」
と思われる金言をぶちかまして、いよいよ5分前に仕上がった表彰映像の上映がスタート。

数時間前の自分達が映っていることに喜んでもらえたようで、
順位の発表時には歓声が起こるほどの盛り上がりでした。
体験した生徒さん達にも、呼んでいただけた学校の皆さんにも、
映像を使って表現することの楽しさを感じてもらえたなら成功です!

例のごとくあまり寝ていなかったのですが、
その興奮から目が覚めてしまい、
講師チームで軽く打ち上げ。

「山梨はほうとうが美味いんですよ〜」
なんて言いながら、山中湖周辺を車で流すも・・・

店 ゼロ 軒 です

(カーナビの音声風)

山中湖を半周以上して、
諦めて帰ろうとした時に発見したのが皆大好きファミリーレストラン『ガスト』

ガストでガスッとメシ食おうぜ!

何もかかってないですけども。

実は前日夜もガストに行っていた自分。

「いや、山梨ならではのガストかもしれませんよ?」
と言われましたが、
「いやいや、どこでも一緒なのがファミレスの良いところですよ〜」
な〜んて答えていました。

美味しく食事を終え、
コーヒーを飲もうと、
ドリンクバーのカプチーノのボタンを押したのですが、
出てきたのが全く泡の無い、底が透けて見えるほど澄み切ったクリアブラウンのお湯。

「・・・!!!」

どこでもいつでも同じと思っていたファミレスでしたが、
まさか胃に優しい カフェ白湯チーノを出してくれるとは・・・

その日は生徒さん達と同じ合宿所に宿泊して、
合宿を続ける皆さんに挨拶をして、
お昼過ぎに自宅に戻りました。

本当に楽しかったです!
ありがとうございました!

ではまた!

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【今日の写真】AJISAI

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CM

2011/06/14 | CATEGORYS WORK | POST A COMMENT 

吉田です。

今日は涼しくて快適ですね。
僕は高脂肪体なので暑いのは苦手です。

さて。
そろそろお仕事に触れないと、
実は何もしていないんじゃないかと疑われる頃だと思いますのでお話いたしましょう。

僕のサイトを見ていただいた方は分かるかと思いますが、
ご近所の皆さんに高確率でニートだと思われている身分でありながら、
有り難いことに講師として呼んでいただける仕事もしていたりします。

高校生が自分の通っている高校についてのCMを制作するという授業の中で、
こういう役割分担で、こうやって撮ってみたら面白いんじゃないかというようなことを伝えて
サポートするという役割。
去年初めて担当したのですが、
これが生徒達、先生方から高い評価を受け今年も継続してお呼びいただくこととなりました。

実際の制作では5〜6名1組のチーム毎にハンディーカメラと三脚を貸し出し、
各々が決めた役割でチームとして1本の作品を制作。上映して投票により順位を決め、講評を行うという流れで、
計5時間ほどのロングロング授業になります。

これを当日いきなりということだと、生徒達も何から手をつけるか分からないと思われるので、
事前授業として、ちょっと静岡まで新幹線を走らせて説明に行ってきました。

今日はその話。
前置きが長くてすいません。

去年も同様に事前授業をやらせていただいたのですが、
その時はどちらかというと「やってみせる」形式だったものを、
諸々の反省点から今年は「やってもらう」という形式に変更しました。

1つテーマを与えて、そのテーマをどのように1カットで表現するか、
チーム事にこちらで監督と役者を指名して、実際に演出と演技をしてもらうことに。

例えば、「喜怒哀楽」のどれかが表現されている1カットの映像を撮る。
喜んでいるということが第三者から見て伝わるようにするにはどうしたらいい? と。
(機材が実際の実習で使うものではなかったのでカメラマン役は僕がやりました)

監督も役者もこちらでランダムに指名しているので、
「分かりません」「やりたくありません」という魂を打ち抜かれるような有り難いお言葉もいただけましたが(笑)
概ね非常に積極的。
目の前で監督と役者の熱いディスカッションが展開されたり、
カメラマン役の僕が「分かりません」と言いたくなるようなカメラワークの指示が出てきたり、
非常に・・・非常に熱い授業となりました。

高校生の頃、
文化祭で「映画撮ろう」とダメ元で提案して、まさかの採用をされた時のことが思い出されます。
当時の自分は部活もやらず授業も半分寝てる、争わないが言うことは聞かないという、人望の無いガンジーみたいな生徒でした。
そんな人間がいきなり表に立つことになった経験で得た「形の無い何か」が今の自分の骨格になっている気がするので、
将来制作の仕事をするということでなくても、この実習を通して何かを得てくれたら嬉しいと思っています。

普通にサラリーマンをやっていたら、30歳の今、年齢が一回り下の相手と真剣に向き合う機会は無いと思うので、
こういう機会がいただけることは本当に有り難いことだと感じています。
エネルギッシュに、損得の感情抜きにぶつかってきてくれることなんてこの年齢になると中々無いものです。
この年齢になると、もうギルガメッシュですから。

実習本番は今月19日。
生徒の皆のスイッチが入る瞬間を目撃出来ることを期待しています!

ではまた!

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【今日の写真】SHINSEKAI

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